Château Plaisance / シャトー・プレイザンス多彩なテロワール〜フランスの新世界〜ボルドーから流れるガロンヌ河の上流域に連なるシュッド・ウエスト地方は、その品質と価格のパフォーマンスにおいて、注目を浴びています。 しかし南西地方のワインという名で、この異なる伝統を持った産地に共通したスタイルを見出すことはできないでしょう。 なぜなら共通した土着品種もなければ、歴史も、土壌もすべて異なるモザイク状のテロワールがそこには存在しているからです。まさに【フランスの新世界】と言える新しい流れが生まれてきているのです。 カオールやマディランを例に挙げるまでもなく、南西地区=濃厚な赤ワイン産地のイメージが強いこの地域において唯一無二ともいえる個性を見せる産地がこのフロントンです。 トゥルーズ市の北部、ガロンヌ河とタルン川の中間に位置する標高の高い沖積台地、石灰質をまったく含まないブルべーヌと呼ばれる酸性の土壌において、孤高の品種、ネグレットから造られるフロントンのワインは真のテロワールのワインと言えるでしょう。 ぺナヴェール家は数世代にわたって葡萄栽培、牧畜、果樹栽培をこの地で行っていました。 現当主マルクの父、ルイ・ぺナヴェールの代に、葡萄栽培に専念する決断をしました。 1985年、ぺナヴェール家が元詰めを開始した年、現当主マルク・ぺナヴェールが国立農学研究所を卒業した記念すべき年でもあります。 父ルイと息子マルクは二人で力を合わせ、より高い品質を追い求めています。畑も7ヘクタールから16ヘクタールに拡大しました。 独学のヴィニュロンであるマルクは、早い段階から品質を追求し、また、この地の個性を生かす様々な葡萄を植えました。 彼らが獲得した数えきれないメディアの称賛が、ワインの品質を物語っています。 彼らの畑はフロントンの中でも最も標高が高い220メートルの所に位置する沖積土壌の台地です。 この痩せた粘土質土壌はブルべーヌと呼ばれ、小石混じりの礫質ブルべーヌと砂利と酸化した珪土の砂質ブルべーヌに分けられます。 この特異な土壌は葡萄栽培以外には適していませんが、自然に収穫量が制限され最高の品質を生み出すのです。 シャトー・プレイザンスは、環境にやさしい方法を用いて、葡萄に細心の注意をはらっています。 除草剤や化学薬品は使用せず、植物ベースの肥料のみ使用します。 テロワールのままに雑草が畑をカバーしています。 最高の葡萄を求めるために、摘芽やグリーンハーヴェスト、そして除葉をすることで葡萄樹に通気性を与えています。 大地と葡萄のエッセンス 醸造方法は各テロワールにより決定されます。彼らのワイン造りにおけるあらゆるプロセスは、“大地と葡萄のエッセンス”を表現することに他ならないのです。葡萄品種の個性を遺憾なく発揮させるために、発酵はすべて葡萄の皮についた天然酵母によって行われます。 赤ワインは濾過を行わないため、しばしば澱が沈殿しています。 孤高の葡萄 ネグレット ネグレットの起源はイラクから始まったと言われています。2,000年の歳月を経て、今日ではフロントンで栽培されています。6世紀の文献によるとMavro(ギリシア語で“黒い”の意味)という名前で栽培されていたようです。12世紀にはNegreという名前を文献に見つけることができます。 やがてネグレットはガロンヌ河とタルン川の上流域の一部に定着しました。 この葡萄はカリフォルニアのごく一部でも見つけることが出来、ピノ・セント・ジョージもしくはカリフォルニア・ピノ・ノワールと呼ばれています。 この葡萄は深い色調を持ち、酸が低めで、紫、黒系果実やカンゾウといった芳醇な香りがあります。 テロワールと丹念な醸造により、深い色調を持ち、しなやかで芳醇、バランスに長けた、ワインが生まれます。 ネグレットから造られるワインは非常に長い余韻を持っています。 |
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Chateau Plaisance A.O.C Fronton シャトー・プレイザンス フロントン ブドウ品種 : (2007年)ネグレット70%、シラー25%、カベルネ・フラン5% (2008年)ネグレット65%、シラー25%、カベルネ・フラン10% (2009年)ネグレット68%、シラー22%、カベルネ・フラン10% 土壌:標高200mのフロントンで最も高い区画。小石と砂利の混じった粘土の沖積土壌。 飲みやすく、フルーツ感の高いキュベは、高原もしくは斜面に存在する、泥土・砂・砂利質のやせた土壌で栽培しています。 この土は温度が温まりやすく、目標の熟成度に達する期間が早い為、フルーツ感が強いワインが出来上がります。 醸造:ネグレット、シラー、カベルネ・フランは各セパージュごとに醸造されてからアッサンブラージュします。 ワインは12〜18ヵ月熟成させ、3月から9月の間に瓶詰めします。 注)ヴィンテージより、品種・醸造・熟成方法が異なる場合もございます。 |
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Thibaut de Plaisance A.O.C Fronton
ティボー プレイザンス フロントン ルージュ ブドウ品種: (2006年)ネグレット 80%、シラー20% 収穫量:30hl/ha (2008年)ネグレット 70%、シラー25%、カベルネ・ソーヴィニヨン5% 収穫量:30hl/ha 土壌:標高200mのフロントンで最も高い区画。小石と砂利の混じった粘土の沖積土壌。 濃厚なキュベが出来上がるブドウは、斜面のふもとに植えてあり、より深く豊富な土壌で栽培しています。 熟成期間が遅く、乾燥にはとても耐え強い土壌です。 醸造:ネグレット、シラー、カベルネ・フランは各セパージュごとに醸造されてからアッサンブラージュします。 ワインは12〜18ヵ月熟成させ、3月から9月の間に瓶詰めします。 味わい:息子ティボーの名前を冠したキュヴェ。 スパイスのほのかなニュアンスがあり、完熟した果実の香りがあります。 口当たりがとてもやわらかく、豊潤な味わいでとても官能的です。 注)ヴィンテージより、品種・醸造・熟成方法が異なる場合もございます。 |
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Tot Co Que Cal A.O.C Fronton
ト・コ・ケ・カル フロントン ブドウ品種 : (2006年)ネグレット90%、シラー5%、カベルネ・フラン5% 収穫量:20hl/ha (2008年)ネグレット100% 収穫量:20hl/ha 土壌:標高200mのフロントンで最も高い区画。 小石と砂利の混じった粘土の沖積土壌。 濃厚なキュベが出来上がるブドウは、斜面のふもとに植えてあり、より深く豊富な土壌で栽培しています。 熟成期間が遅く、乾燥にはとても強い土壌です。 『ト・コ・ケ・カル』とはオック語で『必要なものすべて』という意味です。 醸造:ネグレット、シラー、カベルネ・フランは各セパージュごとに醸造されてからアッサンブラージュします。 マロラクティック発酵後、樽に入れ、約20か月シュール・リー状態で熟成させます。 生産量はわずかに3樽です。ワインは12〜18ヵ月熟成させ、3月から9月の間に瓶詰めします。 味わい:スパイスとラズベリーの香りが溢れ出してきます。 とても純粋な果実味があり、口の中で広がります。素晴らしくバランスのとれたワインです。 注)ヴィンテージより、品種・醸造・熟成方法が異なる場合もございます。 |
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Grain de Plaisir Moelleux VDT(2008)
グラン・ド・プレジール モワルー ヴァン・ド・ターブル ブドウ品種 : (2008年・2009年)セミヨン80%、ソーヴィニヨン20% 収穫量:30hl/ha 残糖:45g/L 土壌:標高200mのフロントンで最も高い区画。ケイ質土、又は水晶が混ざった砂利・石灰・粘土の沖積土壌。 ドメーヌでは200年続いてきた自然農法を採用し、近代技術は一切取り入れていません。 醸造:干し葡萄状態になった葡萄を収穫し、直接圧搾 熟成:樽でのシュール・リー熟成、最後にアッサンブラージュして春先に瓶詰め。 味わい:淡い黄色。白い花、柑橘系の美しい香りがあります。 残糖とアルコールのバランスが非常に良く、飲みやすくて口の中に喜びを与えてくれます。 このワインは素晴らしい食前酒となり、また、あまり甘くないデザートなどにも最適です。 Grain de Plaisir 通常このワインは、VDP du Comte Tolosanですが、2008年、2009年はVDTになります。 Moelleux(モワルー)とは 半甘口ワイン。モワル(骨髄)のようにやわらかい、の意味。つまり、まろやかでやわらかい甘口。 ヴーヴレやコトー・デュ・レイヨンなどの甘口ワインの形容に用いる。 注)ヴィンテージより、 ブドウ品種 ・醸造・熟成方法が異なる場合もございます。
Moelleux(モワルー)とは
注)ヴィンテージより、 ブドウ品種 ・醸造・熟成方法が異なる場合もございます。半甘口ワイン。モワル(骨髄)のようにやわらかい、の意味。つまり、まろやかでやわらかい甘口。 ヴーヴレやコトー・デュ・レイヨンなどの甘口ワインの形容に用いる。 |
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Maelle Moelleux Vin de Pay du Comte Tolosan
マエル モワルー ヴァン・ド・ペイ・デュ・コント・トローザン ブドウ品種: (2008年)シュナン30%、リリオリラ 30%、セミヨン40% 生産量:5000本(年産平均) 土壌:標高200mのフロントンで最も高い区画。ケイ質土、又は水晶が混ざった砂利・石灰・粘土の沖積土壌。 醸造:陰乾し、もしくは貴腐の付いた葡萄を2回に分けて手摘みで収穫します。 直接圧搾した後、土壌と葡萄本来のエッセンスを表現するために土着の天然酵母を用い、温度管理された小さなバットで発酵させます。 シュナン、リリオリラ、セミヨンは別々にシュール・リー状態で熟成させ、春にアッサンブラージュしてから瓶詰めします。 味わい:淡い黄色。柑橘類や花の繊細な香りがあります。 残糖とアルコールのバランスが抜群で、口いっぱいに広がり、とても長い余韻へと続きます。 気楽に飲めますが、デザートやフォワグラを用いた料理とも相性は素晴らしいです。 Moelleux(モワルー)とは 半甘口ワイン。モワル(骨髄)のようにやわらかい、の意味。つまり、まろやかでやわらかい甘口。 ヴーヴレやコトー・デュ・レイヨンなどの甘口ワインの形容に用いる。 注)ヴィンテージより、 ブドウ品種 ・醸造・熟成方法が異なる場合もございます。
Moelleux(モワルー)とは
注)ヴィンテージより、 ブドウ品種 ・醸造・熟成方法が異なる場合もございます。半甘口ワイン。モワル(骨髄)のようにやわらかい、の意味。つまり、まろやかでやわらかい甘口。 ヴーヴレやコトー・デュ・レイヨンなどの甘口ワインの形容に用いる。 |
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【メディア情報】
伝統とモダンを両立する意欲的な造り手 国立農学研究所の農業エンジニアだったマルク・ぺルヴェールが、家業のワイナリーを継いだ のは1991年。農協に売っていたブドウで、父が元詰めを始めた6年後のことだった。 「息子は僕ひとり。1735年から続く家業を継ぐのは宿命だよ」。 とはいえ、やるからにはベストを尽くしたい。腹をくくったマルクは、それまで伝統に沿った 自己流で行っていた父のワイン造りを踏襲するのではなく、トゥールーズ大学で醸造を学び直 した。そして「ワインの品質を高めるにはまずブドウの質」と、収穫量をそれまでの半分近い 30hl/haに減らし、この地で一般的な機械収穫から手収穫に移行。 38ヵ所に分かれた自社畑の土壌調査を行い、品種や栽培法を調整し直した。 フレッシュタイプの伝統的なワインを造り続ける一方、新樽を用いたモダンで濃厚なタイプや、 この地では稀有な白ワインにもチャレンジ。フロントンの可能性を精力的に探り続けている。 ワイナート38号より抜粋 |