株式会社 オルヴォー
トップ | 会社概要・概要 | ワイン生産者 | スタッフブログ | お問い合わせ | プライバシーポリシー | 求人情報
ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ
TOP > 生産者紹介 >ドメーヌ・ラトゥール・ジロー
ドメーヌ・ラトゥール・ジロー
セールスシート

Domaine Latour Giraud / ドメーヌ・ラトゥール・ジロー

ラトゥール・ジローはコート・ド・ボーヌの中でも素晴らしい白ワインを生み出す ムルソーに拠を構えています。

ラトゥール・ジローの歴史は3世紀以上に渡り、17世紀後半まで遡ります。
19世紀ごろ、ジロー家は長い間、ムルソーのオスピスでフィーヌやマールと いったブランデーの蒸留をしていました。


現当主、ジャン・ピエール氏がボーヌ、ディジョンで醸造、理工学を学び、 ドメーヌに戻った80年代から、ドメーヌ元詰めを始めました。
現在では葡萄の栽培からワインの醸造まで、すべてジャン・ピエール氏に よって指揮されており、経理に関しては彼の姉であるフローレンスによって 補佐されています。

ラトゥール・ジローは現在10ヘクタールの畑を所有しており、その大部分は ムルソーの5つの一級畑、ジュヌヴリエール、シャルム、ペリエール、ブシェ ール、ポリュゾに位置しています。

 
 
 

Meursault 1er Cru Geneveriere

ヴィンテージ【2012】
ブドウ品種  シャルドネ100%
ラトゥール・ジローはこのジュヌヴリエール最大の所有者で、2.5ヘクタール 所有しています。
ペリエールと並び、ムルソー一級畑の中でも世界的に称賛されている畑です。
彼のジュヌヴリエールは甘美なストラクチャーを持っています。

丸々として深淵、スムーズ、エレガントなフィネスと絹のような滑らかさがあり バランスが取れています。
ヘーゼルナッツ、ハチミツの香りがあり、ムルソーの神髄を感じさせる。
絹のように滑らかな余韻、複雑さがあるワインです。

Puligny Montrachet 1er Cru Champs Canet

ヴィンテージ【2012】
ブドウ品種  シャルドネ100%
シャン・カネの北方に34アール所有。小石混じりの土壌。
とてもエレガントでフィネスがあり、軽やかな花の香り、しなやかなテクスチャー、
炙ったアーモンドの香りのニュアンスがあるワインです。

【メディア情報】

現代ムルソーおいしさの頂点 ムルソーの名高い一級畑、ジュヌヴリエールの7分の1を占めるばかりか、中でも優れ た区画であるジュヌヴリエール・デュスの斜面上部中央を所有するラトゥール・ジロー。
当主、ジャン・ピエール・ラトゥールはその畑の中で語る、「ジュヌヴリエールは ハーモニーのワインです。すべての要素が完全でなければいけません。ひとつでも間違いを犯す と、バランスが崩れてしまいます。」彼はこの神経質な、しかしもたらす幸の大きい畑から、多 くを学んだに違いない。彼はムルソーの過去を振り返って語る、「61年と64年はいいヴィンテー ジだったにもかかわらず、ムルソーは売れませんでした。ワインの質は、現在の基準で考える と、ほめられたものではありませんでした。なぜならワインはすべて新樽に入れられていたか らです」。
意外なことに、農家がネゴシアンにワインを売るときは、新樽に入れたのだという。
「ネゴシアンはワインを買うとき、新樽に入れてあればワインの値段に樽の値段を上 乗せして支払ったため、それが一般化してしまいました。今でもオスピス・ド・ボーヌに伝統 が残っていますね」。だが温暖なミクロ・クリマをもち、酸が低めのムルソーでは、新樽の過度 な使用は酸化を促進した。「さらには樽熟成中の亜硫酸塩の添加が少なすぎ、現在の半分でしか なかった。
これも酸化をもたらすことになりました。それを恐れて今度は瓶詰前に多くの亜硫酸 塩を添加したため、ワインが固くなってしまいました」。つまり、樽臭くてベトっとして固いと いう、昔のムルソーである。ムルソーは銘醸地としての名声の歴史が比較的短く、醸造技術が精緻化さ れていなかったのかも知れない。
15年前にドメーヌを引き継いでから、ジャン・ピエールはこうした事態を打破すべ く、学校で学んだことに父の経験を重ね、そこから自分で試行錯誤して、まったく新しい独自の醸造 法を編み出した。
まず、48時間以上という通常の倍に及ぶ長いデブルバージュを行い、汚れを完全に沈 めた。
普通ならここで樽発酵に移行するところだが、彼はそのジュースを別のタンクに移 し、さらに48時間静置して、今度は酵母を下に沈めた。その酵母を多く含む5リットルをタンク の底に残し、ジュースを引いて、樽発酵させた。ここでは酵母が少ないために、発酵温度は16度と 低めで、ゆっくりと続く。そして残糖が10から20グラムになったとき、タンクの底に残した酵 母部分を加え、さらに発酵を続けた。これが成功した。極めてきれいなジュース、天然酵母、そして 2ヵ月半に及ぶ長い発酵期間と低温により、ワインは繊細さ、複雑さ、滑らかさ、テロワールの 個性を十分に表現することとなった。そしてそれは、ジュヌヴリエールのみならず、ムルソーす べてのワインが本来もつ気品を、正しく表現することとなったのである。