Clos Marguerite / クロ・マルグリット新旧ワールドの華麗なる融合 クロ・マルグリットは、旧世界と新世界の特徴を融合したワイナリーです。
畑は、マールボロ地区に流れるアワテレ河の砂利質の段丘に位置し、最近になって発見されたテロワールの利点が存分に生かされています。
水はけの良い土壌と日照時間が長く乾燥した気候は、ぶどう樹の樹勢を抑え、ワインに成熟した香りを生み出すことに好影響を与えています。
栽培においては高密植やギュイヨ式仕立て、収穫量の制限など、旧世界の伝統を受け継いでいます。 気候:非常に乾燥していて日照時間も長いアワテレ・ヴァレーの気候は、理想的なテロワールの条件がそろっており、葡萄樹の樹勢を効率的にコントロールすることが可能となっています。ニュージーランドで最も日照時間が長い地域であるマールボロの平均年間降水量は約650ミリ。乾燥し、天気が良い日が多いことで知られています。この気候はフェーン現象によるもので、マールボロの西に位置する南アルプス山脈が雨を遮ることにより、マールボロの降雨量が少なくなるのです。霜被害にあうリスクはありますが、クロ・マルグリットの畑は渓谷から流れる冷気とワイン畑から見えるほど近くにある海の影響によりその可能性は低くなっています。 畑:ピノ・ノワールは1ヘクタールあたり4,000本、ソーヴィニヨン・ブランは3,000本と、クロ・マルグリットはマールボロの中でも植樹密度が高いワイナリーとして認識されています。ニュージーランドでは過去10年間、最高のピノ・ノワール生産者たちがこの方法で成功しており、ヨーロッパでは何世紀にも渡って伝統的に行われている方法ですが、高密植はニュージーランドではまだ珍しい方法です。 生産コストがかさむことがデメリットとして挙げられますが、それでもジャン=シャルルとマルグリットは品質を最重視し、ワイン造りへの可能性を信じる心と情熱が揺らぐことはありません。 ダブル・ギュイヨ仕立てでの剪定や、芽かきや収穫量の制限など、畑での作業はすべて低収量を保つために丁寧に施されます。ソーヴィニヨン・ブランの初ヴィンテージは2002年、ピノ・ノワールは2005年で、最終選果はすべて手作業で行われています。 哲学:私たちは小規模なブティックワイナリーとして品質を第一に家族経営を続けていくことを目標とし、プレミアムワインを生産することに照準を定めています。ワインの品質こそが私たちにとって常に最優先するべきことであると考えています。 |
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Marlborough Sauvignon Blanc ヴィンテージ【2017】 ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン 醸造・熟成:ステンレスタンク、12〜14℃の低温で発酵。ワインは10月中旬の瓶詰めまで澱と共に熟成されます。2017年は全体の12%を樽発酵させました。 樽の香味を付与しないよう細心の注意を払い、舌触りと果実の存在感を引き立てています。 味わい:晴天に恵まれた2017年の特徴、純粋で健全、熟した果実味があります。 バランス、余韻の長さ、洗練された美しさの模範となるワインです。 アロマと口に含んだ時の香りが、時間の経過と共に幾重にも重なり層をなしていきます。 レモングラスやバジル、エルダーフラワーの甘いハーブ香に熟したライム、柑橘果実、洋ナシ、グアバ、白桃の果肉を思わせる香りがあります。 石のようなミネラル、澱に由来するアーモンドの果肉のような風味がたっぷりとあり、適度な重量感、テクスチャーがあり、料理との親和性の高いワインです。
非常に集中力があり、精緻なソーヴィニヨン・ブラン、アワテレ・ヴァレーの中で常に一貫性を持った最上の生産者の一人です。溌剌として、桃やレモングラス、パッションフルーツといった果実味を含んだドライな味わいで、冷涼なこの区画ながら非常に熟しています。エネルギーと力、フィネスを備えています。
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Marlborough Pinot Noir ヴィンテージ【2015】 畑・土壌:アワテレ川の南岸に近いテラス状の区画、高密植、ダブル・グイヨ仕立て 醸造・熟成:手摘みで収穫、部分的に全房のまま破砕。12℃の低温浸漬を1週間した後、30〜31℃で発酵。 熟成は1年間休ませた樽で行います。新樽、2年樽、3年樽、4年樽を組み合わせることで繊細で優雅なタンニンを造るのです。 味わい:豪奢で凝縮感のあるピノ・ノワールです。この年の低収量に由来する深い色調。イチゴやブラックチェリーがはっきりと表れ、セイヴォリーやトリュフのブーケ、これがクロ・マルグリットの純粋な表現なのです。 口いっぱいに丸い果実味とタンニンが広がりますが、熟成を経て優雅さすら感じます。 |