DOMAINE MARTIN SCHAETZEL / ドメーヌ・マルタン・シャッゼルアルザス地方のコルマールよりすぐ北のアメルシュヴィール(Ammerschwihr) という村にあるドメーヌ マルタン・シャッゼル。村の書庫には、1803年に“Schaetzel viticultural”という地所の記録が残っており、当時ワインは町のブローカーを通して流通していたようです。ドメーヌマルタンシャッゼルでは、1930年代初期にワインの元詰を開始しました。それは他のワインとの差別化をはかり、より広い市場での販売を目的としており、当時では数少ない野心あるワインメーカーと言えるでしょう。 ドメーヌは、1979年にBea and Jean Schaetzelに引き継がれました。現在Beaは主に広報や畑・セラーの管理を担当し、Jeanが醸造を担当しています。Jeanは、ディジョン大学でワインの醸造を学び、その後はオー・ランにある農業センターで専門家向けのワイン醸造学の先生をしています。 ドメーヌ マルタン シャッゼルでは、1980年頃より自然農法によるブドウ栽培をはじめ、1998年からはニコラ・ジョリー氏によって提案されるビオディナミ憲章を厳守して、ビオディナミの民間の認証団体“Demeter”の認証も受けています。 ユニークで個性的なワインの探求において、畑での目的はシンプルです。 それは、「その土地特有のミネラル要素で構成された、健全で最良に成熟したブドウを作ること。」 その為に我々は1980年以降、自然農法を取り入れています。 畑では、自然な草の耕作を行いまた天然調合剤を用いることにより生物動力学を実行します。土壌の微生物を活性化させ、ブドウの樹の根が地下深くまで伸び、樹液循環が四季多様に変化します。 これにより、ブドウの樹は菌根と共存し、テロワールの表現に必要なミネラル要素を獲得することができます。 冬場の剪定、夏の慎重な仕事により、収穫量を抑えます。 また手作業による収穫は場所によっては4-6週間の期間を要します。それぞれのテロワールを尊重して個々のブドウに最適な成熟を持つのです。 収穫されたブドウは、6-8時間かけて適度な圧搾を行います。 ワインの個性を尊重し、自然発酵は、厳密に管理されたオーク大樽またはステンレスタンクで行います。 春のスティラージュ(オリ引き詰め換え)、その後シュール・リー(繊細なオリと共に熟成)でワインを熟成させ、その後、細心の注意を払い、慎重にボトリング作業を行います 約20年前に彼の叔父であるマルタンから相続したジャン・シャッゼルは、醸造学校の教授として教鞭をとることと、 妻のベアのドメーヌの仕事に毎日の時間を費やしています。 叔父の大樽を用いてワインが醸されるのと同様に、丹念な剪定と完熟を待つことによって彼のスタイルが出来上がりました。この花崗岩と粘土石灰質の2つの土壌に祝福された(ランゲン、シュロスベルグやマルクラインといったグランクリュの区画と同様に美しい)ケフェルコフの畑は、ドメーヌに名声を与えています。 そのためワインは変わることなく偉大で、いつものことではあるが、このドメーヌはヴィンテージと区画が織りなす多彩な絵の具のパレットのようなワインを提案してくれます。 栽培面積 (赤)0.5ha:ピノノワール (白)7ha:リースリング 25% /ゲヴェルツトラミネール 23% /ピノブラン 20% /ピノグリ19% /ミュスカ8% /シルヴァーナ5% 生産本数:年産約80,000本 樹齢平均:30年 収穫:100%手摘み
マルタン・シャッゼルのヴィンテージ情報
2004年:例年よりも遅く10月5日に収穫を開始しました。 酸、糖度、アロマがとても 凝縮しており、 表現力豊かで複雑な香りを持った非常にバランスの良いワインになりました。 2006年:早くから飲めるヴィンテージです。夏が非常に暑かったため、9月13日から 収穫を開始する ことができました。 糖度とアロマが凝縮した葡萄ができ、酸とミネラルの骨格のはっ きりとしたワイン ができました。 2008年:とても香りがリッチな年です。フレッシュで複雑なアロマがあり、 残糖とア ルコール、酸の バランスがとれた素晴らしいストラクチャーがあります。 特級畑のものは熟成させる ことも可能です。 ≪KAEFFERKOPF≫ ケフェルコフは、アメルシュヴィーアの歴史ある呼称付区画畑で、1932年に司法規則 によって指定された アルザス最初の地域です。 1975年“アルザス グランクリュ”というアペラシオンが誕生したが、アメルシュ ヴィーアのワインメーカー達は、 既に名声を得ていたケフェルコフにその名称は必要ないと考えました。 しかしグラン クリュ制定から30年経った 2007年1月、INAOにグランクリュの申請を提出し、 アルザスで51番目のグランクリュ が誕生しました。 ケフェルコフは、その土壌により大きく2つの個性があります。 丘陵の斜面の花崗岩土壌からは、エレガントな香りで、ブドウの個性を素直に表現す るワインが生まれ、 マール・ 石灰岩土壌からは、豊かで長い香りを有する、芳醇なワインが生まれます。 シャッゼル氏は、土壌によるブドウ及びワインの異なる個性・特徴を研究してきまし た。 そして1986年以降、それ ぞれ異なる個性を持つワインは、彼らの子供達の名前などを用いて、別々のキュヴェ 名で生産しています。 *現在、入荷しているケフェルコフはグランクリュ昇格前のものとなります。 (2007年ヴィンテージからグラン・クリュ表記) AOC ・アルザス・グラン・クリュ・ケフェルコプフ 誕生 (2007 年 1 月 14 日付 官報) Decret du 12 janvier 2007 modifiant le decret du 24 janvier 2001 relatif a l'appellation d'origine controlee < Alsace grand cru > (Journal official du 14 janvier, 2007) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2007 年 1 月 12 日付の政令により、AOCアルザス・グラン・クリュの規定の一部が 変更され、 アルザスに 51 番目のグラン・クリュ、ケフェルコプフ/KAEFFERKOPF(アメルシュ ヴィール村)が認められた。 1.品種 (1)以下のうちのひとつの品種から:ゲヴルツトラミネール、ピノ・グリ、リースリ ング (2)または、以下の品種のブレンド:・ゲヴルツトラミネール 60%-80% ・リースリン グ10%-40% ・ピノ・グリ30%まで・ ミュスカ10%まで (3)天然アルコール度 ゲヴルツトラミネール、ピノ・グリ 12.5%以上 その他の品種 11%以上ブレンドする場合 12%以上 (INAO 認定は 06 年 3 月、フランス食の広場 112 号参照) http://www.franceshoku.com/index_f.html |
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Pinot Blanc Cuvee Reserve
ブドウ品種ピノ・ブラン100% 樹齢:20〜35年 土壌:アメルシュヴィーア地区、円錐状になった砂利質、花崗岩質の堆積した土壌。 約7ヘクタールで、6つの村に広がる畑で、そのいくつかはDemeterの認証を受けてい る。 醸造:6時間かけてゆっくりとプレスした後、軽くデブルバージュ(前清澄)を6時間 施す。 温度管理をしながら、7カ月かけて自然に発酵を促します。 残糖:2.2g/L (2009年)残糖:2.2g/L (2010年)8.4g/L 総酸度:4.34g/L 酸味を伴う果実や白い花の繊細な香り。 あらゆるシチュエーションに合わせられる食中ワインです。 |
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Pinot Blanc VV
ブドウ品種:ピノ・ブラン100% 樹齢:37〜49年 土壌:アメルシュヴィーア地区、円錐状になった砂利質、花崗岩質の堆積した土壌。 約7ヘクタールで、6つの村に広がる畑で、そのいくつかはDemeterの認証を受けてい る。 醸造:6時間かけてゆっくりとプレスした後、軽くデブルバージュ(前清澄)を6時間 施す。 温度管理をしながら、7カ月かけて自然に発酵を促します。 2009年6月に瓶詰め 残糖:3.3g/L 典型的な白い花束の香り、フレッシュで調和がとれています。 冷製の前菜や魚料理、白身のお肉と相性が良いです。 |
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Riesling Cuvee Reserve
ブドウ品種:リースリング100% 土壌:アメルシュヴィーア地区、円錐状になった砂利質、花崗岩質の堆積した土壌。 約7ヘクタールで、6つの村に広がる畑で、そのいくつかはDemeterの認証を受けてい る。 醸造:6〜7時間かけてゆっくりとプレスした後、軽くデブルバージュ(前清澄)を6 時間施す。 温度管理をしながら、7カ月かけて自然に発酵を促します。 残糖:5.7g/L (2009年)残糖:5.7g/L (2010年)残糖:2.5g/L 総酸度:4.73g/L キメが細かく繊細な果実の香りがある辛口。 魚料理や甲殻類などと相性が良いです。 |
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Riesling Ammerschwihr
ブドウ品種:リースリング100% 樹齢:1964年に植樹した古木 土壌:アメルシュヴィーア地区、花崗岩質、泥灰質(マール)石灰岩の堆積した土壌。 約7ヘクタールで、6つの村に広がる畑で、そのいくつかはDemeterの認証を受けてい る。 醸造:8時間かけてゆっくりとプレスした後、軽くデブルバージュ(前清澄)を6時間 施す。 温度管理をしながら、7カ月かけて自然に樽内発酵を促します。 熟成:オーク樽を使用 残糖:4.0g/L (2009年)残糖:4.0g/L (2010年)残糖:3.3g/L 総酸度:4.5g/L |
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Auxerrois(eleve en barrique)
ブドウ品種:オーセロワ(ピノ・オーセロワ)100% 樹齢:1974年に植樹した古木 土壌:アメルシュヴィーア地区、花崗岩質、泥灰質(マール)石灰岩の堆積した土壌。 約7ヘクタールで、6つの村に広がる畑で、そのいくつかはDemeterの認証を受けてい る。 醸造:8時間かけてゆっくりとプレスした後、軽くデブルバージュ(前清澄)を6時間 施す。 温度管理をしながら、7カ月かけて自然に樽内発酵を促します。 熟成:オーク樽を使用 残糖:4.0g/L (2009年)残糖:4.0g/L (2010年)4.6g/L 果実と繊細なヴァニラのような樽の香りが調和した香りが特徴的です。 余韻は辛口です。魚料理や白身のお肉などと完璧な相性を見せてくれます。 *アルザス地方ではピノ・ブランと表示されたワインに重量感を持たせるためオーセロワを ブレンドすることが法的に認められています。 また、オーセロワ種単独でワインを造る生産者は非常に少数です。 |
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Riesling Grand Cru Schlossberg
ブドウ品種:リースリング100% 土壌:カイゼルベルグ地区、花崗岩質土壌。 醸造:8時間かけてゆっくりとプレスした後、軽くデブルバージュ(前清澄)を6時間施す。 温度管理をしながら、7カ月かけて自然に発酵を促します。 備考:Revue de Vin France誌において“2007年の偉大なリースリング5傑”に選出。 花崗岩土壌の特徴を綺麗に表現した辛口のリースリングです。 残糖:6.8g/L 総酸度:4.05g/L |
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《Schlossberg / シュロスベルグ》 キエンツハイム村とカイゼルベルグ村にまたがる特級畑。2種類の雲母を含む花崗岩が円形に広がる、祝福された区画であり、素晴らしい酸味と、軽やかで羽根が生えたような繊細な香りを持ったリースリングを産出します。 |
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Riesling Kaefferkopf Cuvee Nicolas / ケフェルコフ
ブドウ品種:リースリング100% 土壌:新石器時代の石灰岩の上に白亜質の泥灰土。 このテロワールは、ブドウの個性を昇華させます。 華やかな若い花の香り、酸度が繊細で、それらの特徴が非常に長く保たれます。 |
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Gewurztraminer Kaefferkopf Cuvee Catherine / ケフェルコフ
ブドウ品種:ゲヴェルツトラミネール100% 樹齢:77年 土壌:新石器時代の石灰岩の上に白亜質の泥灰土。 ケフェルコフ内6か所に点在する。合計7ヘクタール。 土壌・テロワールはCuvee Nicolasと同じでブドウ品種はゲヴェルツトラミネール。 ボリュームがあり、個性的な酸味で非常に複雑な香りがある。 凝縮感があり、華やかでスパイシーなアロマ。少し残糖が感じられ、素晴らしいバラ ンス のとれた味わい。 前菜からスパイシーな料理、デザート、フォアグラを用いた料理などと相性が良い。 |
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Pinot Gris Marcrain Grand Cru
ブドウ品種:ピノ・グリ100% 南東吹きさらしのグランクリュ、マルクランはベンウイール(Bennwihr)コミューン 領域にあります。 このマール・石灰岩土壌は、特にピノグリに適しており、ワインに豊かなボティーを 与えます。 また、複雑でしっかりとした酸を保有するワインを生み出します。 |
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Riesling Rangen Grand Cru ブドウ品種:リースリング100% “神話のような”と表現される特級ランゲンの畑は、約68%(40度)という急斜面に あります。 また、アルザス唯一の、堆積火山灰の土壌。 この畑はリースリングに適しており、スモーキーで複雑な香りを放つワインが生まれ る。 また、強い骨格があり、非常に複雑な果実味で長期熟成向きのワインが生まれる。 |