フランスとスペインの境界ルーション地方にあるランサックの町にドメーヌ・デュ・ポッシブルの醸造所はあります。
オーナーであるルイック・ルール氏はアルザスのブルノ・シュレールで経験を積みました。
長い間ブドウ園を探していたある日、この土地の山道を彷徨っていたら、青や赤、ラメ入りなどの様々な色をした石が道端に落ちていたそうです。
そして顔を上げた瞬間、綺麗に並んでいたカリニャンの畑に一目惚れをしてしまったのです。
ここでワインを造りたいという気持ちが強くなり、彼はすぐに樹齢100年以上のカリニャンの区画を購入したのです。
自分の畑を手に入れたものの、ルイックには醸造が出来るカーブもなければ住む家も無い状況でした。
仕方なく車内で睡眠を取り、アグリ川で体を洗う生活を送っていました。一刻も早く住む場所を見つけなくてはと焦ったルイックは、ちょうど空き家になっていた協同組合の醸造所を見つけました。
そして2003年、同じ町で自然派ワインを醸造しているドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドのエドワード・ラフィット氏と共にこのカーブを購入し、標高400mの山々に広がるぶどう畑で本格的に活動を開始したのです。
同時期に独立したラングロールのエリックと協力してREMISE試飲会組織を立ち上げ、若手生産者たちとの交流も行っています。2.5Haの畑は、片麻岩、複雑に入り組んだシスト、花崗岩など多様な土壌特性を持っており、その複雑さをワインに生かすような「ビオロジック」栽培を行っています。

『僕はナチュラルにブドウを育てています。除草剤や殺虫剤は一切使用しないし、もし何かを撒くとすれば、植物で造った煎じ薬、もしくはボルドー液くらいです。
手摘みで収穫を行った後、ブドウを冷蔵室に保管して、ブドウが傷まないように、ポンプは一切使わず、重力でタンクに流します。そして自然酵母でアルコール発酵が始まります。
シラー以外は房丸ごと発酵樽に入れます。その方が濃厚な味に仕上がるのです。
そしてワインの美味しい成分が逃げてしまわぬようにフィルトラシオンもコラージュもしません。』

蔵元の名前「Possible」とはフランス語で「可能なこと、できるだけ」という意味。
自分の目指すワインに向けて可能な限り突き進むんだ、そうすればできるんだ、という気持ちのあり方を示しています。


Cours Toujours Cote du Roussillon
ヴィンテージ【2018】
ブドウ品種・畑・土壌:マカブー60%、カリニャン・グリ40%
カサーニュ村 カリニャン・グリ 樹齢47年 片麻岩土壌 標高400M
ラ・トゥール・ド・フランス村 マカブー 樹齢61年 片麻岩土壌
ラジゲール村 マカブー 樹齢50年 シスト土壌
ランサック村 マカブー 樹齢60年 花崗岩質土壌
コディエス・ドゥ・フヌイェッド村 マカブー 樹齢50年 泥灰土、シスト土壌
醸造・熟成:ブドウの完璧な成熟を求め、2度に渡って収穫。マカブーとカリニャン混醸。
収穫毎に除梗せず、全房のまま直接圧搾してタンクに足して混醸。ステンレスタンクでアルコール発酵を始め、古樽に移し替えてアルコール発酵終了、MLF、1年間樽熟成後、8か月補酒せず酸化熟成。
SO2を9㎎/L添加して瓶詰め。

ワイン名の由来;2003年の仕込みの時、マカブー種の発酵が延々と続いたこと。
この年が初めてのワイン造りだったため、てんてこ舞いで文字通り走りっぱなしだったこと。
クール・トゥジュールとは『ずっと走る』という意味。これは、ずっと走り続け、何かを得るということ。
そして、ぶどうを栽培しワインを醸造するのに、「普通なら・・・」という形式にとらわれた意味のないルールをいろいろと要求されることに対して、「そんなこと知るか!ほおっておけ」というフランス語の表現でもある。
ワイン造りに関するいろいろなしがらみをちゃかすユーモアも含む。

Le Fruit du Hasard Cotes du Roussillon

ヴィンテージ【2018】【2017】【2016】
ブドウ品種:カリニャン・ノワール70%、シラー30%
樹齢:30~40年
畑・土壌:2011年より新しく手に入れたコディエ・ド・フヌイエードの区画
シスト・泥灰土、標高400M 冷涼な区画で葡萄の成熟はゆっくりと進みます。
醸造:カリニャン、シラー共に除梗せず全房のままタンクに入れ混醸。先にシラーを入れピジャージュ、その上から破砕しないカリニャンを追加し15日間マセラシオン・セミ・カルボニック。ルモンタージュ。  
熟成:(2016年)タンクで8カ月。2017年4月18日に瓶詰め。濾過・清澄せず。瓶詰め前にSO2を7mg/L 添加。
(2017年)タンクで9か月間。2018年5月に瓶詰め。濾過・清澄せず。瓶詰め前にSO2を7mg/L 添加。
(2019年)タンクで8か月間。2020年5月に瓶詰め。濾過・清澄せず。瓶詰め前にSO2を5mg/L 添加。

ワイン名は「偶然、偶然の産物、運命のいたずら」といった意味を持ちます。
ファーストヴィンテージとなった2003年に本当に偶然と忍耐を要した年だったことに由来して命名しました。

Charivari Cotes du Roussillon

ヴィンテージ【2019】
ブドウ品種:カリニャン100%
畑・土壌:カサーニュ村の3区画、標高400メートル、北向き
樹齢:51年、52年、87年
醸造:手摘みで収穫、全房のままタンク、ピジャージュせず低温でマセラシオン・セミ・カルボニック3週間。圧搾し、フリーランジュースにプレスをブレンドする。
熟成:8ヶ月グラスファイバータンク熟成、スーティラージュを冬の間に施し還元を抑える。春に瓶詰め。
濾過・清澄せず。瓶詰め前にSO2を5mg/L 添加。

C'est pas la mer a boire  Cotes du Roussillon Villages

ヴィンテージ【2019】【2016】

ブドウ品種:グルナッシュ(ラジゲール村 樹齢:50年 シスト土壌、コディエス・ドゥ・フヌイェッド村 樹齢:40年 泥灰土、シスト土壌)  
シラー(コディエス・ドゥ・フヌイェッド村 樹齢:30年 シスト土壌)  
カリニャン(コディエス・ドゥ・フヌイェッド村 樹齢40年 シスト土壌)

醸造・熟成:セパージュ、村ごとに4つのタンク(グルナッシュ2、シラー1、カリニャン1)で醸造。

タンクに入れ30~40%ピジャージュ。その後破砕していない葡萄を全房のまま追加。

シラー、カリニャンは3週間マセラシオン・カルボニック。グルナッシュも3週間マセラシオン・カルボニック。(2019年は5週間)。圧搾してタンクに入れて熟成、翌年3月にアッサンブラージュ、10か月タンク熟成。瓶詰め前にSO2を7mg/L添加。

ワイン名の由来: 直訳すると、『海水を飲むわけでも無いし!』と言う意味なんですが、
フランス人は『そんな大したことないでしょう!』という時に使う表現です。
『このワインはアッというまに飲めてしまうからジョーク交じりでこの名前をつけたんだ』と半笑いなルイック!
マセラシオン・カルボニックが果実味の深さを引き出し、ミネラル感たっぷりなワイン。
繊細でフレッシュな味わいはルーションの固定観念を覆します。
このキュヴェは、ドメ―ヌの所有する全ての区画のぶどうをアッサンブラ―ジュしています。
 

Couma Aco Cotes de Roussillon Villages

ヴィンテージ【2015】【2014】
ブドウ品種:シラー90%、グルナッシュ・グリ、カリニャン
土壌、栽培:ラジゲール村、南西向き、シスト土壌、樹齢35~105年、1ha

ヴィンテージ【2015】
ブドウ品種:シラー90% 樹齢40年、グルナッシュ・グリ5% 樹齢110年、カリニャン5% 樹齢110年
土壌、栽培:ラジゲール村、南西向きで葡萄の成熟が早い、シスト土壌
醸造・熟成:8月末と比較的早い収穫、全ての品種を同じ日に手摘み収穫。
すべて混醸。除梗し、わずかに破砕を施して15日間マセラシオン、ルモンタージュ、ピジャージュ。
圧搾後、3年の中古樽に移し替え、10か月熟成。SO2を7ng/Lを添加して瓶詰め。

始まりは100%シラーのワインを造ろうと手がけたキュヴェ。
コウマ・アコとは、オキシタンの言葉でフランス語ではComme Ca、つまり本当のピュアなシラーの味わいはこうだよ!という思いと、大好きなエドモンド・ボーダンという漫画家の作品に同じ題名があり、このキュヴェ名に決定した。

Qui a bu , boira Vin de France

ヴィンテージ【2018】
ブドウ品種: シラー100%
樹齢:25年
畑・土壌: 標高420mに位置の区画、片麻岩
醸造: マセラシオン・カルボニック15日間、ピジャージュなし。30日間のアルコール発酵。SO2添加せず
熟成: ステンレスタンクで、3月まで熟成。濾過・清澄せず。瓶詰め前にSO2を7mg/L添加。

ワイン名は「悪い癖は治らない(一度飲んだらまた飲みたくなる)」という意味。。

Grigris Vin de France

ヴィンテージ【NV(2011)】
ブドウ品種;マカブー100%
樹齢:45年(フェルマージュ契約の畑の為、現在は手放しています。)
醸造・熟成:潜在アルコール度数が21%の状態で遅摘み。天然酵母。
発酵を止めるミュタージュ(酒精強化)せずにアルコール19度まで上昇して酵母が消滅、3週間でアルコール発酵終了。
そのままステンレスタンクで1年熟成させ、古樽に移し替えて4年間熟成。
熟成期間中のウィヤージュ(補酒)は一切施さないためジュラのワインのように産膜酵母に由来する風味が加わります。
SO2を一切添加せず瓶詰め。

Ch3-Ch2Oh  Vin de France

ヴィンテージ【2012】
ブドウ品種:グルナッシュ
過熟した状態で収穫し、酸化環境のなかで醸造。
ミュタージュ(酒精強化)無しで、18.2%のアルコール度数。39gの残糖あり。
2012年はCest pas la mer aboireの畑が4月、5月、6月と3回霰の被害に遭ったため、収穫時には葡萄はほぼ全滅していた。しかし、新しい葡萄の房が少しだけ生っていたのでその葡萄を高熟度の糖度リッター350グラムあたりまで成熟させた。収穫後、除梗してタンクへ。
ピジャージュを行い、アルコール度18%まで自然酵母が発酵を続けた。発酵は自然に止まり、その後、熟成と酸化をガラスのダム・ジャーヌで2年間行う。熟成はバニュルスのワインと異なり、日の当たらないカーヴで行った。

En Attendant la Pluie オン・アタンダン・ラ・プリュイ ~雨を乞う~

2006年から2008年の3年間、連続して極度な乾燥期に襲われ、ポッシブルの収穫量は激減してしまいました。少しでも補うため、2009年、ドメーヌ・デュ・ポッシブルとは別にネゴシアンとして『En Attendant la pluie オン・アタンダン・ラ・プリュイ』を設立しました。オン・アタンダン・ラ・プリュイは『雨が降るその日まで』、『雨を待ち続けながら』という意味で、猛暑や強い乾燥の年でも無事にワインが造れるよう願いを込めて名付けられました。

法律上、ドメーヌとネゴシアンの双方を経営する場合は、建物や醸造所が物理的に離れていなくてはいけません。経済的に新しい醸造所を造ることは出来ないため、オン・アタンダン・ラ・プリュイがドメーヌ・デュ・ポッシブルのネゴシアンとなり、葡萄を買い取って醸造する形に変えたのです。そのため、ドメーヌ・デュ・ポッシブルのワインにもMis en boteille En Attendant la pluieと元詰表記されています。

 

Danse encore Cotes du Roussillon

ヴィンテージ【2018】
ブドウ品種:グルナッシュ・ブラン、マカブー
土壌:泥灰土シスト土壌
醸造:手摘み収穫後、一緒に圧搾、天然酵母、混醸。
熟成:一部をステンレスタンク、一部を樽でアルコール発酵後、そのまま8か月熟成。スーティラージュ4回
濾過・清澄せず。瓶詰め前にSO2を7mg/L添加。フランス語で『もっと踊れ』の意味。
*2018年を最後に2019年からはドメーヌ物としてリリース予定です。

Tout bu , or not tout bu Cotes du Roussillon

ヴィンテージ【2015】
品種・畑・土壌:シラー50% 樹齢:30~40年 標高500m、花崗岩
グルナッシュ・ノワール35% 樹齢:35年 標高350m 花崗岩
カリニャン・ノワール15% 樹齢:80% 標高350m 花崗岩
醸造:すべてセパージュ別に醸造・熟成。収穫後、破砕・除梗せず全房のままタンクに入れ、最初の50%のみピジャージュ。その後葡萄を加えピジャージュなし。15日間のマセラシオン。タンクでアルコール発酵からマロラクティック発酵。
熟成:100%は品種ごとにステンレスタンクで熟成。2016年3月にすべてアッサンブラージュして2カ月熟成させ瓶詰め。

ヴィンテージ【2016】
ブドウ品種:グルナッシュ・ノワール60% 
樹齢:30年 カーズ・ド・ペーヌ村、標高70m、黒色泥灰土、シスト土壌/アスピラン(エロー県)粘土石灰質  ムールヴェードル30% エロー県  シラー10%
醸造:気温の低い朝7時から収穫、24時間、4度の冷蔵庫で保管。破砕・除梗せず全房のままタンクに入れ、低温で14日間マセラシオン・カルボニック、プレスし、タンクでさらに18日間。
アルコール発酵後、2度澱引き。
熟成:100%ステンレスタンクで6か月間熟成。春にアッサンブラージュし、SO2を7㎎/L添加して瓶詰め。
花ぶるいと水不足のためグルナッシュの収穫量が少なく、有機栽培のエロー県の葡萄が入るためヴァン・ド・フランス。

ヴィンテージ【2017】
品種・畑・土壌:グルナッシュ・ノワール65%(樹齢30年と52年)、ムールヴェードル35%(樹齢20年)サン・ジャン・ラセーユ村、粘土と砂質土壌。
醸造:気温の低い朝7時から収穫。タンクに20%を全房で入れる。残りは24時間、4度の冷蔵庫で保管。破砕・除梗せず全房のままタンクに入れ、低温で14日間マセラシオン・カルボニック、プレスし、タンクでさらに2週間。アルコール発酵後、2度澱引き。
熟成:100%ステンレスタンクで6か月間熟成。春にアッサンブラージュし、SO2を7㎎/L添加して瓶詰め。

シェイクスピア著『ハムレット』の有名な台詞、To be or not to be(生きるべきか、死ぬべきか(それが問題だ))とフランス語のTout bu(全部飲む)を掛けてあるフランス人の新聞記者アレー氏による造語。 『飲むべきか、飲まざるべきか(それが問題だ)』

L’eau a la bouche Cotes du Roussillon 

ヴィンテージ【2014】【2015】【2016】
ブドウ品種・畑・土壌:シラー50%
樹齢:30~40年 標高500m、花崗岩
グルナッシュ・ノワール10% 樹齢:35年 標高350m 花崗岩
カリニャン・ノワール10% 樹齢:80% 標高350m 花崗岩
サンソー30% 樹齢:40年 標高100m 石灰岩(サンソーが加わるのは2014年で最後となります。)
醸造:収穫後、破砕、除梗せず全房のままタンクに入れ、最初の30%のみピジャージュ。その後葡萄を加えピジャージュなし。20日間のマセラシオン。タンクでアルコール発酵からマロラクティック発酵。
熟成:80%は品種ごとにステンレスタンクで熟成。残りの20%はすべてアッサンブラージュして4年樽で熟成。

ヴィンテージ【2015】
ブドウ品種・畑・土壌:シラー50% 樹齢:30~40年 標高500m、花崗岩
グルナッシュ・ノワール35% 樹齢:35年 標高350m 花崗岩
カリニャン・ノワール15% 樹齢:80% 標高350m 花崗岩
醸造:すべてセパージュ別に醸造・熟成。収穫後、破砕・除梗せず全房のままタンクに入れ、最初の50%のみピジャージュ。
その後葡萄を加えピジャージュなし。15日間のマセラシオン。タンクでアルコール発酵からマロラクティック発酵。
熟成:100%は品種ごとにステンレスタンクで熟成。2016年3月にすべてアッサンブラージュして2カ月熟成させ瓶詰め。

ヴィンテージ【2016】
ブドウ品種・畑・土壌:シラー50% 樹齢:30~40年 標高500m、花崗岩
グルナッシュ・ノワール35% 樹齢:35年 標高350m 花崗岩
カリニャン・ノワール15% 樹齢:80% 標高350m 花崗岩
醸造:すべてセパージュ別に醸造・熟成。収穫後、破砕・除梗せず全房のままタンクに入れ、最初の50%のみピジャージュ。その後葡萄を加えピジャージュなし。15日間のマセラシオン。タンクでアルコール発酵からマロラクティック発酵。
熟成:100%は品種ごとにステンレスタンクで熟成。2016年3月にすべてアッサンブラージュして2カ月熟成させ瓶詰め。

直訳すると『口の中の水』美味しいものを目の前にしてよだれが出てくること。『食べたい!飲みたい!』という意味

Pataques Cotes du Roussillon

ヴィンテージ【2014】【2015】
ブドウ品種・畑・土壌:グルナッシュ50%、シラー20%、カリニャン20%、ムールヴェードル10%
トタヴェル村 標高200m、粘土石灰質 フェルマージュ契約ですべてルイック氏が栽培管理
グルナッシュ・ノワール 樹齢:30年、シラー 樹齢:25年 ムールヴェードル 樹齢:20年
他の区画:標高200m、東向き、片麻岩
カリニャン 樹齢:40年 グルナッシュ・ノワール 樹齢:40年
醸造:すべて同じ日に収穫し、すべての品種を一緒に破砕、除梗せず全房のままタンクに入れ、軽くピジャージュ。3週間のマセラシオン。マセラシオン期間にアルコール発酵を終え、プレスの時には残糖が無く発酵が終了しています。
熟成:ステンレスタンクで8カ月。

『騒ぎ、ごちゃごちゃ、無計画』という複数の意味を持つ言葉。音の響きの良さと、葡萄品種が混ざり合い混醸したこのワインにふさわしいと命名。『ごっちゃ混ぜ!』

Jamais deux sans Trois Vin de France

ヴィンテージ【NV(2014/2015)】
ブドウ品種:グルナッシュ(3生産者のグルナッシュを1/3ずつ)
ルイック氏を含めた仲の良い三人の生産者
(ル・ブー・デュ・モンドのエドゥアール氏、ル・タン・デ・スリーズのアクセル氏)の最高品質のグルナッシュを持ち寄って造ったワインです。
2014年は樽香がやや強く出たため、2015年を加えてリフレッシュさせました。
畑・樹齢・土壌:ルイック氏 C’est pas la Mer a Boireのグルナッシュ、樹齢50年、シスト土壌、標高250M
アクセル氏 50% 樹齢40年 花崗岩、クオーツ質土壌 標高450M/50% 樹齢40年、粘土石灰質 標高450M
エドゥアール氏 樹齢45年、片麻岩質土壌、標高400M
醸造・熟成(2014年):三者別々に醸造。
アクセルは全房のまま3~4週間マセラシオン・カルボニック、ピジャージュせず。タンクで6か月熟成。
ルイックは全房のままタンクに入れ30%ピジャージュ、その後破砕していない葡萄を全房のまま追加。
4週間マセラシオン・カルボニック。圧搾し、タンクでアルコール発酵終了。タンクで6か月熟成。
エドゥアールは全房のまま3~4週間マセラシオン・カルボニック、ピジャージュせず。
タンクでアルコール発酵してから古樽に移し替えて6か月熟成。
2015年4月、ルイックの醸造所のタンクに三人のグルナッシュをアッサンブラージュ。12か月間熟成。
2016年5月、三人の2015年のグルナッシュを追加。
醸造・熟成(2015年)
アクセルは全房のまま3~4週間マセラシオン・カルボニック、ピジャージュせず。タンクで6か月熟成。
ルイックは全房のままタンクに入れ30%ピジャージュ、その後破砕していない葡萄を全房のまま追加。
5週間マセラシオン・カルボニック。圧搾し、タンクでアルコール発酵終了。タンクで6か月熟成。
エドゥアールは全房のまま3~4週間マセラシオン・カルボニック、ピジャージュせず。
タンクでアルコール発酵してから古樽に移し替えて6か月熟成。
2016年5月、ルイックの醸造所の2014年のタンクに三人の2015年を追加。
2016年7月、SO2添加せずに瓶詰め。

『二度あることは三度ある』。彼らは仲がとてもよく、三人の内二人が揃うと三人目は必ず近くにいることを意味している。

Jamais deux sans Trois Blanc Vin de France

葡萄・樹齢・土壌:ルイック Cours Toujour2016 マカブー、カリニャン・グリ
アクセル La peur du Rouge2016 シャルドネ 樹齢35年 粘土石灰質 標高400M
エドゥアール ルーサンヌ100% 樹齢10年 ランサック村、花崗岩質 標高350M
醸造・熟成:Cours Toujours 全房のまま直接圧搾、タンクから樽に移し替えてアルコール発酵。
古樽熟成、MLF発酵あり、最後の3カ月はウィヤージュ(補酒)せず意図的に酸化を促す。SO2添加せず。
アクセル 全房で10日間マセラシオン・カルボニック。
圧搾後ステンレスタンクで8か月熟成、天然酵母、SO2添加せず。
エドゥアール 直接圧搾、ステンレスタンク発酵、MLF発酵、そのまま8か月熟成、SO2添加せず。
2017年春にルイックの蔵で3つをアッサンブラージュ、さらに1年間ステンレスタンク熟成。
濾過・清澄せず。SO2添加せず。

2016年は猛暑の影響でグルナッシュの生産量がとても少なかったため、互いの白ワインを個々で醸造。
8か月間熟成させた後にルイックの蔵でアッサンブラージュしました。