“水より安いワイン”の代名詞のひとつとして長らく、見捨てられたワイン産地だったミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ。

2011年、Le Pallet,Clisson,Gorgesの三つがMuscadet Cru Communauxに承認されました。

2017年にはINAOにより最新のミュスカデ・クリュについて公式に発表され、更なるクリュの誕生が見込まれています。

新世代の造り手、大量生産から品質主義への転換、収量制限やワイン造りの向上と言った他の地域同様の革命が起こるにはこの場所はあまりにも広大でかつ取引価格が安価なため、耕作を放棄する農家も多く、低迷から脱するのに時間を必要としました。

そして今、意志を持った世代のヴィニュロン達によるミュスカデ・ルネッサンスとも言える新時代を迎え、フランスで最も目が離せない地域のひとつとなったのです。

1977年生まれのジェレミー・ユシェはオーストラリアで修業した後、2001年、シャトー・テボーにあるLe Domaine de la Chauvinièreを継承すると共に、Clos les Montysの畑を購入しました。2006年にはLa Breteschをフェルマージュ契約で手に入れるなど、ポテンシャルの高い畑の魅力を反映したワインを造りだしています。

一世紀を越える樹齢のクロ・レ・モンティス ヴィーニュ・ド・1914は新時代の震源地として“ミュスカデの伝道師”ジェレミー・ユシェの名前を世界に知らしめました。

Chapeau Melon Blanc Vin de France

ヴィンテージ:【(2022)】【(2023)】
ブドウ品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ、ソーヴィニヨン・ブラン
土壌:花崗岩
醸造・熟成:プヌマティック空圧式プレス、温度管理、6か月シュール・リーで熟成させ、瓶詰め。
味わい:非常に表現力豊かで食欲を刺激します。花の風味、エキゾチックな果実、若々しい柑橘の香り、 緊張感がありながら柔らかい香り。春の花を想起させる香りと柑橘系の酸味を持った楽しいワインです。

Chapeau Chenin Vin de France

ヴィンテージ:【(2020)】
ブドウ品種:シュナン・ブラン100%  
畑・土壌:軽い砂岩質土壌
特徴:フレッシュでドライ、スパイスのヒントを持つワインです。輝きのある緑がかった色調。花や熟したアプリコットの香りがあり、口の中を洗い流すような新鮮な柑橘の果実味があります。

Chapeau Melon Rose Vin de France

ヴィンテージ:【(2022)】
ブドウ品種:ピノ・ノワール、ガメイ
特徴:淡いバラ色。ラズベリー、イチゴ、ブラックベリー…万華鏡のように多彩な香りが上がります。 軽快な酸味がありとても綺麗にバランスを保っています。とても溌剌としたフレッシュなロゼワインです。

Chapeau Melon Rouge Vin de France

ヴィンテージ:【(2022)】
ブドウ品種:ピノ・ノワール、ガメイ
特徴:熟度のあるチェリー、熟した赤系果実の香りが上昇してきます。親しみやすく果実味があり、 フレッシュです。タンニンが柔らかくしなやかで、食欲を刺激する果実感です。

Clos les Montys Muscadet Sevre et Maine

ヴィンテージ:【2022】
ブドウ品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ100%
畑・土壌:角閃岩、変斑糲岩を母岩に表土に砂岩が点在する。非常に早熟な区画で、最も早く開花します。
しかし、矛盾するようですが、“Roches Vertes(緑の岩)”と呼ばれるこの土壌は厚い果皮と、ゆっくりとした成熟によって遅い収穫をもたらします。非常に長い成熟期間は、ミュスカデの構造と熟成能力を高めます。
醸造・熟成:プヌマティック空圧式プレス、温度管理、天然酵母15日間。発酵後、6か月間、シュール・リーで数か月熟成させます。熟成を経て、複雑な香りが明確になり、構造が強く成長します。
味わい:このミュスカデはエッジに緑色を帯びた光沢のある淡いイエロー。アカシアの白い花、硬質なミネラルを想起させる香り、柑橘果実の雄弁な表現。丸みを帯びた余韻へと繋がります。

Clos les Montys Muscadet Sevre et Maine Vigne de 1914

ヴィンテージ:【2020】
ブドウ品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ100%
樹齢:1914年に植樹された超古木 
畑・土壌:角閃岩、変斑糲岩を母岩に表土に砂岩が点在する。非常に早熟な区画で、最も早く開花します。
しかし、矛盾するようですが、“Roches Vertes(緑の岩)”と呼ばれるこの土壌は厚い果皮と、ゆっくりとした成熟によって遅い収穫をもたらします。非常に長い成熟期間は、ミュスカデの構造と熟成能力を高めます。
醸造・熟成:プヌマティック空圧式プレス、温度管理、天然酵母で15日間。
発酵後、冬の間、シュール・リーで1年半熟成させます。熟成を経て、複雑な香りが明確になり、構造が強く成長します。
特徴:エッジに緑がかった、若さを感じる淡い色調。水仙の花、湿った石を思わせる風味、ミネラルに形成された構造。透明感のある純度の高い果実味と塩味を想起させる風味を伴う長い余韻へと続きます。

クロ・レ・モンティスはグレーヌ湿原の中、南北に隆起したところに位置しています。表土は砂、シルト、岩、砂岩が多く見られます。北部は表面的で、1924年、1922年、1917年そして1914年からの古木が多く植樹されています。南部は南西向きの斜面になっており、砂とシルトからなる粘土質で “La Tache” と呼ばれる区画になります。母岩は非常に硬質な青緑色の火成岩である角閃岩と変斑糲岩です。

Croix de Vigne Vin de France

ヴィンテージ:【2021】
ブドウ品種:フィエ・グリ100% 
畑・土壌:花崗岩の変成した砂質土壌の区画
醸造・熟成:軽くフィルターをかけています。ワインの持つリッチさを表現しています。9か月樽熟成。
特徴:メタリックな黄金色、薔薇やサンザシの鮮烈な香り。滑らかな口当たり、白い果実のアロマがあります。

Poirier Noir Vin de France

ヴィンテージ:【2020】【2022】
ブドウ品種:ピノ・ノワール100% 
畑・土壌:シャトー・テボーの丘陵中腹の区画。花崗岩と片麻岩の変成した岩盤、粘土砂利・砂質土壌の区画
醸造・熟成:軽くフィルターをかけています。ワインの持つリッチさを表現しています。トロンセ産の樽で18か月熟成。
特徴:煮詰めたビターチェリー、スパイス。果実味が口いっぱいに広がり、滑らかで潤してくれるワインです。
余韻まで果実のボリュームがしっかりと感じられ、構成のしっかりとしたバランスの良い味わいです。