株式会社 オルヴォー
トップ | 会社概要・概要 | ワイン生産者 | スタッフブログ | お問い合わせ | プライバシーポリシー | 求人情報
アダマス
TOP > 生産者紹介 >アダマス
アダマス
Adamas / アダマス
アダマスは、2人の友人、イギリス人ダン・コンリーとブルゴーニュ人マヌエル・ブーシェによって創られました。
2人は若い頃、香港のラグビーチームでライバル同士でしたが、その後、彼らのワインへの情熱とラグビーが縁でフランスのラグビー場で再会したのです。
こうしてワインとラグビーという共通の情熱からブルゴーニュ初の英仏ネゴシアンが誕生したのです。
彼らのラインナップは、コート・ドールの偉大な生産者からのバレル・セレクションに基づいたブルゴーニュワインで、わかりやすく 親しみやすい新しいスタイルの素晴らしいワインです。

《アダマス》とは古代ギリシャ語で『ダイヤモンド』のことです。ダイヤモンドが光を集めるように、伝統的で偉大なワイン産地であるブルゴーニュに光を集めたいとの想いから名付けました。

アダマスは、ワインを日常消費することに慣れ始め、ブルゴーニュの様な伝統的な産地のワインに興味を持ち始めた、流行や本物志向に敏感な消費者層をターゲットとしてリリースされました。
そのラベルは彼らの嗜好に合った新しい感覚のもの。また、コートドールの有名なアペラシオンの中から馴染みやすいもの、かつコストパフォーマンスの高いものをセレクションすることで、ブルゴーニュワインを提案しています。

『キンタ・ド・ノヴァルやルイ・ラトゥールでディレクターを務めていたダン・コノリーが、「ニューワールドワインに飽きてブルゴーニュに興味を示した消費者達」に救いの手を差し伸べるべく、アダマスのワインをリリースした。』と、ジャンシス・ロビンソンもアダマス2005年ヴィンテージを評価しています。

栽培:ほとんどの畑はリュットレゾネを採用。出来るだけ自然の力に委ねながらも慎重に観察し、必要に応じて手入れを行う。
定期的に土壌を耕し、土に空気を含ませ、病気の繁殖を防ぐ。
収穫は、熟度をよく見極め、酸と糖度のバランスが理想的になったタイミングを見計らって手摘みで行う。
プラスチックのケースに小分けにして運ぶことで ブドウが潰れることを防ぐ。
収穫したブドウは畑の時点で一度選別し、醸造所でも改めて選別台にて選別を行う。

醸造・熟成:赤はステンレスタンクにて発酵を行う。ヴィンテージによって15日〜23日間(余分な抽出をしないため)。
酸、酵素、バクテリアなど、余計なものは一切加えず、自然の酵母のみで発酵させます。
果実の風味とワインの色あいを損ねないよう、またピノノワールの持つ自然な還元のニュアンスを活かすため、澱引きはごく僅かにのみ行います。
熟成は10〜12ヶ月、プルミエクリュとグランクリュはヴィンテージに応じて更に12ヶ月以上熟成させます。
白は全て樽にて発酵を行います。(AOCブルゴーニュについては一部に大樽を使用。)熟成は10〜12ヶ月間。
プルミエクリュとグランクリュはヴィンテージに応じて更に12ヶ月以上熟成させます。
フレッシュな味わいと口に含んだ時の爽やかな印象を大事にするため、バトナージュは極力控えめに行います。
また、ワインのイメージが重くならない様、過度に樽香が付くこと、また澱由来の過度なグラが残ることを避けています。

哲学:私たちは、ワインはその土壌やアペラシオンの持つ個性を覆す様な味わいにしてはいけないと考えています。
ブドウの樹の手入れは勿論のこと、醸造や熟成に関しても人の手は必要最低限の介入にとどめることが重要だと思っています。
凝縮しすぎであったり、抽出しすぎであったり、ぼってりとしすぎていたり、いわゆる「ワイン・メーキング」を過度に施したワインは、元の個性を打ち消してしまっており、私たちの理想とは対極にあると言えるのです。
熟成に際しては、一種のバイオリアクターとして、またタンニンの構造を見極めるためのベクトルとして、樽のポテンシャルを期待しているが、樽香という香料を付ける為の手段として樽を使っている訳ではありません。
樽香が過度に付いたワインは飲み手にインパクトを与え、香りと味わいで印象に残りやすいことは確かですが、実際はワインの本質を覆い隠しており、飲んでいるうちに舌が疲れてしまいます。
口に含んだ瞬間にダイナミックに広がるワイン、精錬されたワインを私たちは求めていますが、それはフレッシュ感であり、またセパージュの持つ本来の味わいを最大限に引き出したワイン、そして、それぞれの村や格付け(プルミエクリュ・グランクリュ)の個性を引き出したワインのことを指しているのです。
ワインのポテンシャルに合わない手のかけ方、特に妥当と判断し兼ねるやり過ぎは避けるべきだと考えています。

『味わってみたい、じっくりと向き合ってみたい、飲んでみたい、日常のワンシーンに取り入れてみたい、といった衝動に駆られる様な味わいを持つワイン、それが私たちの理想といえます。』

 
 
 

Bourgogne Chardonnay

ブドウ品種 :シャルドネ 100% ムルソー地区(commune de Meursault)
土壌:泥土質、粘土質
熟成:70%フレンチオーク樽(288L)・15%フレンチオーク樽(30HL)・15%ステンレス。アダマスのブルゴーニュ・シャルドネは、ピュアで繊細、そしてフィネスを兼ね備えた真のブルゴーニュブラン。
*エルヴァージュ・アン・マッスの採用や新樽の使用率など、AOCブルゴーニュの魅力を最大限に引き出す醸造を行うことで、フレッシュで果実味の豊かなワインに仕上がっています。
味わい:フルーツと酸のバランスが良く、シャルドネというセパージュの醍醐味を気軽にお楽しみいただけます。口に含むと香りがいっぱいに広がり、余韻も長く続きます。
今すぐ飲んでお楽しみいただけるワイン。アペリティフにも最適です。冷たく冷やしてお召し上がり下さい。
*1 Elevage en masse (エルヴァージュ・アン・マッス)
30hl大樽を使用すると、通常のブルゴーニュ樽よりもワインが樽と触れる面積が少ないため、樽の要素を吸い込み過ぎることなく、フルーティでピュアな果実の味わいを保つことが出来ます。

Savigny les Beaune Blanc

ブドウ品種 :シャルドネ 100%
土壌:小石、砂利混じりの石灰質土壌
熟成:100% : 228L樽(フレンチオーク)新樽率30%、残り70%は2年樽および3年樽。
樽内にてアルコール発酵を行います。こってりとしすぎた重いワインにならない様にバトナージュはごくわずかに行います。
熟成は10ヶ月、細かい澱の上に寝かせます。大きなタンクに戻し、ワインを休ませてから瓶詰めを行います。
味わい:冷製オードブル(生の魚介やサラダ)とはもちろん、淡水系の魚を使った料理ともよく合います。室温ではなく、冷やして味わうことで女性らしいキャラクターとミネラル土壌のスッと一本筋の通った味わいを楽しむことが出来ます。

Meursault

ブドウ品種 :シャルドネ 100%
土壌:石灰質を多く含む白泥土
熟成 :100% : 228L樽(フレンチオーク)
新樽率30%、残り70%は2〜3年使用樽  樽の内側の焼き具合は、ミディアム・ロング(Moyen Longue)。ムルソーの特徴である「火打石」の風味を生かすのには最適で、溶け込んだ(丸みのある)樽のニュアンスをワインに与えます。 アルコール発酵は100%樽内で行います。
ムルソーにたまに見られる「コッテリしすぎたワイン」にならない様に、バトナージュはごくわずかに行います。
熟成は11ヶ月間。果実味とフレッシュさを保つために澱引きは1回にとどめています。
味わい:アダマスのムルソーは樹齢30年から40年のブドウから出来たリッチで複雑味のあるワイン。フレッシュな白い果実のアロマに、ムルソー特有の火打石の風味が加わります。単品でアペリティフでも、またお料理と合わせても美味しくいただけますが、冷やしてお楽しみ下さい。
脂の乗った魚料理やチーズ(牛乳を使ったまろやかな味わいのもの)とともに。
また、ワインの持つ火打石の風味が、野菜や魚を使ったムースともマッチします。
ブドウや柑橘類をソースに使った鶫ともエレガントで心地よい相性です。

Bourgogne Pinot Noir

ブドウ品種 :ピノ ノワール 100%
(コート・ド・ボーヌ地区とコート・ド・ニュイ地区のブレンド。また、全体の20%は村名から格下げしたキュヴェを使用。)
土壌:土壌のタイプは多岐に渡るため、内訳を出すのは難しい。
熟成:100% 228L樽(フレンチオーク)新樽率20%、残り80%は2年〜3年使用樽。
樽の焼き具合はミディアム・プラス (Moyen Plus)。
11ヶ月間細かい澱と共に熟成させた後、果実味を保つため、また還元香を極力出さないため、慎重に澱引きを行います。(瓶詰め前にタンクに移し、適切な方法で空気と触れさせることで、残った還元香も落ち着きます。)
平均樹齢30年から40年。「果実のポテンシャルとフィネス」を持ったコート・ド・ボーヌのブドウと、「骨組みがしっかりしていて深い味わい」のコート・ド・ニュイのブドウを厳選してブレンド。土壌の違いで現れる女性らしさと男性らしさ、それぞれの良い部分を兼ね備えたワインに仕上がっています。
味わい:ソフトな抽出で旨味の詰まったジュースを使用。繊細な果実の風味を邪魔しない位の程よい樽のニュアンスを感じます。適度なオークのタンニンとトーストの要素が溶け込み、赤い果実の味わいを更に引き立たせています。柔らかい口当たり、今すぐ飲んで美味しいピノノワールです。軽く冷やしてお楽しみ下さい。
果実の持つフレッシュ感と第1アロマを保つため澱引きは少ししか行っていません。ボトルの中に閉じ込められている果実味を解き放ってあげるためにも飲む1時間前には抜栓されるか、デキャンターに移してから召し上がられることをお勧めします。 料理は白身の肉料理や赤身の魚料理とも合います。また、カカオやコーヒー、胡桃などを使ったデザートとも好相性です。

Volnay

ブドウ品種 :ピノ・ノワール 100% (樹齢40〜50年)AOCヴォルネイの複数区画のブレンド
土壌:ローラシア(rauracien)タイプの石灰質(calcaires)、鉄分を含む土壌、茶色の泥土質。アルゴビアン層の石灰や泥土で出来た地盤に押し上げられた茶色いシスト土壌。
熟成:100% 228L樽(フレンチオーク) 新樽率35%
細かい澱と共に10ヶ月間熟成。果実味や熟成のポテンシャルに配慮した方法で澱引き。瓶詰め前にタンクに移し、適切な方法で空気に触れさせることで還元香を落ち着かせます。
味わい:アダマスのオーナーのひとり、マノエル・ブシェによると、『私たちにとってヴォルネイは「エレガンス」や「フィネス」という2つのキーワードがぴったりな、コート・ド・ボーヌの中でも一際女性らしい印象のワイン。飲む度に優しく、ほっと安らいだ気持ちにさせてくれます。』とのこと。瓶の中で硬く閉じこもっていた緊張から解き解いてあげることで、ワインの持つブーケや味わいの個性が表情豊かに現れますので、出来れば予めデキャンタージュしてから楽しまれることをお勧めします。

Nuits Sanit Georges

ブドウ品種 :ピノ・ノワール 100% AOCニュイ・サン・ジョルジュの複数区画のブドウをブレンド
熟成 :100% 228L樽(フレンチオーク) 新樽率35%
細かい澱と共に11ヶ月間熟成。果実味や熟成のポテンシャルに配慮した方法で澱引き。瓶詰め前にタンクに移し、適切な方法で空気に触れさせることで還元香を落ち着かせます。
平均樹齢40年〜50年の厳選された樹から収穫したブドウを使用。地中深くまで根を張った樹から出来たブドウには土壌のキャラクターがぎっしり詰まっており、ニュイ・サン・ジョルジュらしさを引き出したワインに仕上がっています。(ニュイ・サン・ジョルジュらしさと言っても、このアペラシオンにありがちな硬く締まった印象ではなく、果実を表現することに重点を置いています。)
味わい:口に含むと赤や黒の果実の様々なアロマがハーモニーを奏で、飲み込んだ後も長い余韻を楽しむことが出来ます。タンニンは滑らかで丸みがあり、程よい樽香が果実の風味に華を添えています。
特に2005年ヴィンテージは、「熟度が高く、酸とのバランスが取れた2005年のコート・ド・ニュイ」の見本の様なワインとなりました。6年〜8年は熟成が可能です。予めデキャンタージュしてからお楽しみいただくことをお勧めします。

2006 Gevrey Chambertin

ブドウ品種 :ピノ・ノワール 100% (樹齢:30〜40年)
土壌:赤褐色の石灰質土壌
熟成: 100% 228L樽(フレンチオーク) 新樽率30%  生産本数:600本
細かい澱と共に15ヶ月間熟成させます。果実味や熟成のポテンシャルに配慮した方法で澱引きします。
味わい:コート・ド・ニュイの北部に位置するジュヴレイシャンベルタンのピノ・ノワールは、ブドウの熟した味わいを長く楽しませてくれます。この土壌から出来るピノは構造もしっかりしており、リッチなタンニンと深み、男性的なキャラクターを生み出します。
このワインは深みのある美しいルビーの色合い、赤や黒い色の果実を思わせる力強いアロマが特徴です。
2006年というヴィンテージが、またアペラシオン由来の自然の酸が、アタックに溌剌とした印象を与えます。
タンニンは若々しく存在感もありますが、比較的軽やかなので、若いうちでも心地よく楽しむことが出来ます。
アペラシオンのイメージ通りのしっかりとした骨格を持ったワインで、5年は熟成させられるポテンシャルを持っています。
シトーやエポワスといったチーズ、もちろん赤身肉とも好相性です。
料理は、精練され、味わいの濃い塩漬け食品(ジャンボン・セックなど)、熟成させたチーズ(エポワスなど)と相性が良く、また羊、鴨、鹿、イノシシといったジビエとも好相性です。

●日本のソムリエさんへのコメント(サービスする上での注意点など)
白ワイン
ソムリエさんの普段のやり方に応じて、低めの温度でサービスしてください。シャルドネはフレッシュ感が大事で、ワインの構造からしても低めの温度で良さを発揮します。また、ワインを開けた直後から果実の風味を楽しめますので、デキャンタせずそのままグラスにサービスして良いと思います。
赤ワイン
アダマスの赤ワインは全てピノ・ノワールの持つ自然な還元のキャラクターを尊重する造りをしています。果実の持つ第一アロマのフレッシュ感を保つため、また果実の持つ力を高めるために澱引きは極力控えめにしています。空気に触れさせることで、閉じこもっているポテンシャルを開かせ、また還元のニュアンスが程よい状態になるため、可能であればサービスする少し前に抜栓するか、またはデキャンタージュを行ってください。


【メディア情報】
Adamas Bourgogne Chardonnay
リンゴ、白桃、レモンの香りが混ざりあい集中しながら焦点を定めていく。ほのかなスパイスの風味と長い余韻があり、」バランスがとても良いワインだ。
〜ワインスペクテイター誌〜


Adamas Nuits Saint Georges
豊潤でとてもお買い得なワイン。
〜ジャンシス・ロビンソンMW〜


現代のブルゴーニュ市場において、アダマスのブルゴーニュ白ワインは非常にお買い得なワインだと確信している。
〜ライアム・スティーヴンソンMW〜