今年の3月に発売を開始した【Chateau Lassolle】
お陰様でご好評をいただきその時発売した3つのキュヴェはすべて完売となりました。
【2011 Petit Canon de Lassolle】と【2011 Coup Franc Vin de France】は蔵に
在庫がまだあったので、今秋10月以降に再入荷のさせる予定です。
ご希望の方は弊社営業までご連絡ください。
さて今回は、シャトー・ラッソルの新しいキュヴェ3種類のご紹介です。
2015 Blanc qui tente Vin de France
ブラン・キ・タント=誘惑する白または挑戦的な白という意味
ブドウ品種:セミヨン100% 収穫量:10hl/ha
樹齢:107年。接木されていないフラン・ド・ピエ。今は根が深さ22メートルまで達している。
収穫:手摘みで二度。収穫の際にSO2微量に使用(1g/hl)
1回目の収穫(80%) 酸味とフレッシュ感を整える成熟度。全房のままプレス。
2週間、低温でデブルバージュし、アルコール発酵を抑える。
2回目の収穫(20%) 同じ畑、最初の収穫の一週間後に再び収穫。成熟度が高く、
貴腐もわずかに発生。プレス後、1週間、低温でデブルバージュ。
両方のデブルバージュ終了後、コンクリートタンクでアッサンブラージュ、アルコール発酵。
マロラクティック発酵終了後、2014年のブラン・キ・タントを15%ブレンドし、ヴィンテージ毎の
時間の繋がりを造ります。コンクリートタンクで8カ月熟成。
醸造、熟成、瓶詰め時SO2添加せず。ポンプを用いず重力で瓶詰め。
2015 Ad Naturam , Blanc Vin de France
アド・ナチュラム=ラテン語で自然に帰るという意味
DNA(フランス語でAND)という細胞の世界、命の根源のメッセージも含んでる。
ブドウ品種:ソーヴィニョン・ブラン70%(樹齢70年)、
ソーヴィニョン・グリ 30%(樹齢40年)
収穫:手摘みで、その際にSO2微量に使用(1g/hl)
醸造:ソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリは別々に醸造。
ソーヴィニヨン・グリは収穫後、破砕なし、全房のままステンレスタンクで7日間マセラシオン
した後圧搾。卵型アンフォラで3か月間熟成、アルコール発酵とマロラクティック発酵を終える。
ソーヴィニヨン・ブランは 全房のまま圧搾。コンクリートタンクでアルコール発酵。
マロラクティック発酵せず。
3か月後、ソーヴィニヨン・グリをアッサンブラージュ後、5カ月間タンク熟成。
醸造、熟成、瓶詰め時SO2添加せず。ポンプを用いず重力で瓶詰め。残糖:4g/L
2015 Rose qui touche Vin de France
ロゼ・キ・トゥーシュ=心にしみるロゼという意味
ブドウ品種: アブリュー 100%
樹齢:樹齢83年が70% 、樹齢25年が30%
醸造:樹齢83年のアブリュー を最初に収穫、冷蔵庫で24時間。翌日に樹齢25年の
アブリューを収穫。
全房のままダイレクト・プレスして造るロゼ。ふたつのアブリューはプレスしてアッサン
ブラージュ。ステンレスタンクで一日デブルバージュ。細かい澱を300Lの卵型アンフォラ
でバトナージュしながら8カ月間発酵、熟成。残り500Lの果汁はコンクリートタンクで
8カ月間発酵、熟成。コンクリートタンクでアッサンブラージュし、1カ月間バトナージュ。
醸造、熟成、瓶詰め時SO2添加せず。ポンプを用いず重力で瓶詰め。
Chateau Lassolle シャトー・ラッソル
シャトー・ラッソルはステファニー・ルーセル(Stephanie Roussel)女史によって2002年
に設立されました。
醸造所のあるロームシュタイン(Romestaing)は、ユネスコ世界遺産・サン=テミリオン
から南へ約70キロ。そして、美味しい牛肉で有名なバザスからは東に約20キロのところ。
ボルドーも含まれる、フランス南西部・アキテーヌ=リムーザン=ポワトゥー=シャラント
地域圏のロット=エ・ガロンヌ県にある小さなコミューンになります。
ステファニーは、もともとは経済学、法学を学んでいました。しかしワインの世界に
惚れ込みボルドーのビストロで働いた後にヴィニュロンの道へ進みました。
シャトー・ラッソルの畑はボルドー、ソーテルヌ地区から続く砂礫土壌に石が混じります。
1947年、1960年に植樹されたマルマンデ伝統の古木であるアブリューのほか、コー、
フェルセルヴァードゥ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが除草剤、化学肥料、
合成肥料などを使用しないで育てられていました。そしてフィロキセラ禍による接ぎ木
を施していない、樹齢100年を越えるフラン・ド・ピエのセミヨンとカベルネ・フランがステ
フィニーをこの畑の虜にしました。
彼女のワイン造りの師匠の一人が、ブルゴーニュのラルー・ビーズ・ルロワ女史。
ラッソルで行われているビオディナミによる栽培方法はルロワ女史に師事しています。
土地の特徴、そして畑と土中の生態系を尊重することでワインにテロワールを転写
するのです。
2013年ごろより、イタリア製の卵型アンフォラタンクを採用し年々買い足しています。
この卵型はφ黄金比率によって形成されており、角が無い形状のため、手を加えること
なくアンフォラの中でジュースが自然と滞留し循環するのです。そのため人為的なピジ
ャージュを施すことはありません。また適度な酸化を促すことによりワインに緊張感を
与える事も良い影響を与えると考えています。