2015年10月フランス出張レポート<2>

10月20日(火)


午前8時カルカッソンヌを出発。
今日はラングドックの蔵を2つ訪問予定。

午前中に訪問した蔵のワインはちょっと弊社で扱うのは難しいキャラクターでした。
取扱いを決める場合、もちろんワインの美味しさ、生産者の(ワイン造りの)真面目
さは、もちろん大切ですが、やはりそれだけでは決められないのです。
プラスで、オルヴォーらしさも重要な要素となります。

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途中に肉屋さんをのぞいたりしながら、
午後は今回の出張のメインの一つに、ラ・フォン・ド・ロリヴィエへ到着です。

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この生産者のワインは、昨年サンプルのやり取りと大まかな情報だけで
取り扱いを始めてしまったのでした。
もともと、カリニャン好きな私としては、ここのカリニャンVVを試飲したら、
取り扱うしかありませんでした(笑)

という事で、ワイナリーへ訪問するのは今回が初めて・・・

この蔵は、ラングドック地方の中心部ベジエの北側の小さな村マガラにあります。
マガラ村には小さな範囲ではあるが地質学的に古代のトリアス期の土壌が表面
に出ている区画もあります。

この地区は噴水や泉(Fontaine)のようにオリーブ(Olive)樹が沢山ある事から
【La Font de l’Olivier】と名付けました。ファーストヴィンテージは2001年。
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当主のブリュノ・グラニエ氏は、やさしい頑固者って感じでした。
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カリニャン、グルナッシュ・ノワール、グルナッシュ・ブランの畑
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醸造所、タンク、樽熟成庫
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畑を一回りして、醸造所へ戻り、現行ヴィンテージの各キュヴェを当主と一緒
に試飲しながら、インタビューして情報収集してまいりました。

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ラ・フォン・ド・ロリヴィエは、ビオロジック・ビオディナミの生産者ではありませんが、
HVE認定(フランス農水省が始めた環境保全農業の環境価値重視認定)を受けて
います。
ビオ認証と同様に細かい規定や制限があるようで、ここで詳細をお知らせする事が
出来ませんが、ビオロジック以上にサステナブルを意識しているとも言える認証です。
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ラ・フォン・ド・ロリヴィエの畑がある地域のアペラシオンは、ラングドックになります。
しかし、単独品種のワインはラングドックが名乗れないので、カリニャンVV、シラー、
グルナッシュ・ブランの各ワインは、コート・ド・トングで売りだされています。

ラ・フォン・ド・ロリヴィエを後にして、途中にこんな夕焼けを眺めながら・・・
今晩の宿、南仏の有名なリゾート地、ラ・グランド=モットへ移動です。
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レポート< 3 >へつづく