Julienas 1998年

2007年の11月の現地訪問の時に見つけた大ヒットワイン
『1998 Julienas Domaine du Greffeur “Burgondia d’Or”』
発見のエピソード

コート・ド・ボーヌとコート・ド・ニュイの間に位置する、コルゴロワン村にある、
ポール・レイツ社のカーヴに眠っていたワイン。

同社のカーヴの中に入り、在庫リストの中から、飲み頃と思われる銘柄を
いくつかピックアップして、試飲をしていました。

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プルミエクリュやグランクリュの試飲をしながら、リストを見ていると
≪1988 Julienas≫という文字を発見しました。

「ほー 20年熟成のガメイね・・・・・」
「まだ飲めるのかなあ???」

正直言ってあまり期待をしないで、経験・経験・・と思いながら
このジュリエナ1988年を試したい・・・と伝えました。

すると、当主はメガネを持ち上げながらリストを覗いて・・・
「1988年のジュリエナあったかなあ??」という表情をしたまま蔵の
奥に入っていきました。

すると
「ごめんね~~1988年じゃなくて、1998年のミスプリだった」
(もちろんフランス語でこんな感じの事を言ってました。)

1998年のジュリエナでも十分に珍しいので、繰り返しますが、あまり期待
をしないで、その10年熟成させたジュリエナを試飲させていただきました。

そして、その場に居合わせたみんなが顔を見合わせて・・・・
「これは旨いね~ (笑) いや~驚いた!」

早速予約をして、帰国後すぐに輸入の準備に入ったことは言うまでも
ありません。

存在を忘れていたワインの割には、在庫はそれなりに残っていたので、
昨年からオルヴォーの準定番赤ワインとして、販売させていただいて
おります。

10年熟成のガメイを準定番として取り扱うことが出来るのというのは
ワインのインポーターとして、結構ラッキーだな~~と思っています。

そして、既に2000本を越える販売実績は、このワインの品質の高さと
美味しさを表していると思います。

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Maison Paul Reitz / メゾン ポール・レイツ 
1998 Julienas Domaine du Greffeur “Burgondia d’Or”
参考上代 3,000円(税別)

ボジョレー地区のガメイ100%で造られるワインです。
苔桃、スミレの香り、鉄のニュアンス、タンク熟成のためか想像以上に若々しい
果実味があり、中程度のスケール感、非常にバランスのとれた味わいです。
いわゆる典型的なガメイに見られるマセラシオン・セミ・カルボニックに由来する
キャンディー香はありません。
ガメイと聞くと途端に拒否反応を起こす方にも価格以上の味わいと自信を持って
お薦めできます。
【オルヴォー・スタッフ テイスティング コメント】