社内で試飲した時のコメントをまとめてアップします。
Nicolas Rossignol
2007 Bourgogne Pinot Noir
≪社内試飲コメント 2010年1月≫
抜栓直後はやや閉じ気味。
非常に綺麗で2007年ヴィンテージとしては非常に熟度を感じる
赤系果実の香り。時間と共に非常に芳香性があがり、エレガン
トなベリー系が強調された。
口に含むとフレッシュな酸味が前に感じるものの、熟した綺麗
な果実味がしっかりと主張している。
タンニンは控え目で全体的に柔らかい果実味を持った構造。
今後、非常に早い段階で酸味と果実味のバランスが変わるため
価格を考えても、お薦めしたいワイン。
Nicolas Rossignol
2007 Pernand Vergelesses Rouge
≪社内試飲コメント 2010年1月≫
抜栓直後は同様にやや閉じ気味。
しかし奥からは非常に熟度の高い黒系果実の香り。時間と共に、
熟度の高い黒系果実が強調された。
口に含むとミネラルと酸味がしっかりとあり、後から熟した果実味
が広がる。タンニンが若く感じるが細かい。
非常に奥行きがあり、村名としては複雑さを感じる構造。
ミネラル感と複雑さが心地よいワイン。早い段階で美味しくなる。
Bachey-Legros
2007 Santenay Blanc Sous la Roche
≪社内試飲コメント 2010年1月≫
スモーク、オートミールを思わせる樽の風味。奥にミネラル、シダ。
口に含むと、酸味を覆う、凝縮した厚みのある果実味が重心低く
座っています。
重みのあるシャルドネ、ムルソーほどの濃厚さやミネラルは感じ
ませんがシンプルな果実味中心のバランスがあります。
Bachey-Legros
2007 Chassagne Montrachet 1er Cru Morgeot Vieilles Vignes
≪社内試飲コメント 2010年1月≫
スモーキー、オートミール、白い花、シダといった香りが開放的
に現れる。
口に含むと予想以上に柔らかい果実味が口いっぱいに広がる。
ミネラル、酸が凸凹せずにぶつからない。一体となったバランス感。
構造も、キメが細かいが詰まりすぎた感はありません。若さゆえの
余韻の物足りなさはこれからの時間が解決してくれるでしょう。
Bachey-Legros
2007 Bourgogne Pinot Noir Vieilles Vignes
≪社内試飲コメント 2010年1月≫
色調はやや薄く感じるが、香りは深みがあります。
熟した赤系果実に、タンニンやスパイス、どこか湿った土を思わせ
るような香りが混じる。
口に含むとアタックの印象は強くはないが、中間から柔らかく染み
入るように広がる果実味。
まだ若く、酸味が前に感じられがちだが、数か月で開いてくる。
余韻にかけてタンニンを伴う、綿菓子的な果実味がある。
Bachey-Legros
2007 Santenay 1er Cru Clos Rousseau Vieilles Vignes
≪社内試飲コメント 2010年1月≫
若いワインに見られがちな溌剌とした印象よりは、落ち着きのある
印象。熟した黒系果実、タンニン、スパイス。時間と共に熟した香り。
コート・ド・ボーヌらしからぬ熟したタンニンと果実味、ミネラル
のバランスがあり、中間から余韻にかけての果実味の広がり方が
非常に繊細さを感じる。アタックは決して強くはないのでインパク
トには欠けるが、時間をかけて飲むべきワイン。
Bachelet-Monnot
2007 Bourgogne Blanc
≪社内試飲コメント 2010年2月≫
抜栓直後は閉じ気味。ややアロマ弱く感じる。
抜栓後30分程度で黄色系果実やミネラル、花の香り。
口に含むとヨーグルトよりも濃厚なハッキリとした乳酸が軸になっています。
ミネラルを乳酸を基調としたシャルドネ。果実味は集中している。
数か月程度で厚みが加わり、早い段階から楽しめそう。
Bachelet-Monnot
2007 Chassagne Montrachet
≪社内試飲コメント 2010年2月≫
抜栓直後から非常に開放的。
麦わらや焼いたトーストを思わせるスモーク香に完熟した黄桃など
の黄色系果実の甘い香りが広がる。
シャサーニュらしい享楽的な愛想の良さがあり、厚みはあまり感じ
ないものの詰まりすぎていない果実味が口に広がる。
余韻は長くはないが非常に心地よく果実味と酸味が残る。
今から飲んで十分に楽しめるワイン。
Bachelet-Monnot
2007 Puligny Montrachet
≪社内試飲コメント 2010年2月≫
抜栓直後はやや閉じ気味。
スワリングすると香りがあがってくる。完熟した柑橘類、レモン、
スウィーティー、グァバ、シダのような森林系の香り。
柑橘系の酸味とミネラルを基調としたワイン。
きめの細かい果実味が感じられ、構造に緩みがない。
中間から余韻まで一貫した綺麗で心地よい酸味がある。